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【ひたちなか市】外壁塗装の工程と期間を完全ガイド|高圧洗浄から3回塗り・付帯部までの流れ

「外壁塗装は何日で終わるの?どんな順番で工事が進むの?」

 

外壁塗装を検討し始めた多くの方が抱えるのは、工事がどう進むのか、先が見えない不安ではないでしょうか。

 

特に、工事中は洗濯物や車の利用、窓の開閉など、日々の生活に影響が出るかもしれないと心配になりますよね。

 

本記事は「ひたちなか市 外壁塗装 工程」をテーマに、この不安を解消するために、地元ひたちなか市で実際に行われる外壁塗装の全工程を、着工前の準備から3回塗り、付帯部、完成検査まで一気に可視化します。

 

1.【結論】外壁塗装の工程と標準期間(まず全体像)

外壁塗装を検討し始めると、「工事はどんな流れで進むのか」「何日かかるのか」といった先が見えない不安を感じる方は少なくありません。特に、工事期間中のご家族の生活への影響は、事前に把握しておきたい重要な点です。

 

ここでは、地元ひたちなか市で実施する標準的な外壁塗装の全工程と、それに伴う工期の目安、そして生活への影響を結論から先にお伝えし、あなたの不安を解消します。

 

1-1.ひたちなか市の外壁塗装、標準工期は「7〜14日間」が目安

天候が良好な場合、一般的な戸建て住宅の外壁塗装の標準工期は、約7日〜14日間です。この期間は、準備から塗装、最終検査、お引き渡しまでにかかる日数の目安です。

 

この標準工期を基にした、全工程の流れと生活への主な影響をご覧ください。

 

期間目安 主要工程 生活への影響
1日目 ① 近隣挨拶/② 仮設足場組立 騒音が発生します。作業スペース確保のための移動が必要になる場合があります。
2日目 ③ 養生/高圧洗浄 騒音・水しぶきが出ます。この日から干し洗濯物は原則不可となります。
3〜4日目 ⑤ 乾燥/下地処理・シーリング 補修材の乾燥期間です。窓やサッシが養生された窓の開閉が制限されます。
5〜10日目 ⑥ 下塗り〜⑦ 中塗り〜⑧ 上塗り 塗料の匂いが発生します。乾燥・養生中は、窓の開閉が制限されます。
11〜12日目 ⑨ 付帯部塗装/⑩ 最終チェック 細かな作業で多少の塗料の匂いが発生する場合があります。
13〜14日目 ⑪ 足場解体・清掃/お引渡し 足場解体時に騒音が発生します。乾燥が確認後、工事完了となります。

 

【注意】 この工期は、ひび割れなどの補修が比較的少なく、雨天による順延がないモデルケースです。雨が降ったり、気温・湿度の条件が悪かったりすると、工期は伸びることをご了承ください。

 

1-2.外壁塗装の品質を決める「10の主要工程」

 

外壁塗装は単に色を塗る作業ではなく、建物を長く保護するための緻密なステップで構成されています。特に重要なのは、塗る前の「下地づくり」です。

 

工程名 目的と重要性
1. 近隣挨拶 工事期間中の騒音や車両、塗料の飛散に関して、ご近隣のご理解とご協力を得る。
2. 仮設足場組立 職人の安全と、外壁全体に均一な塗装を行うための作業環境を確保する。
3. 養生 窓・玄関・車・植栽など、塗らない箇所を塗料の飛散から保護する。
4. 高圧洗浄 既存の塗装や藻、カビ、汚れを徹底的に洗い流し、塗料の密着性を高める。
5. 下地処理・シーリング 外壁のひび割れや目地の劣化を補修し、塗装前の素地を最高の状態に整える。
6. 下塗り 外壁と仕上げ塗料を強固に密着させるための、いわば「接着剤」の役割を果たす。
7. 中塗り 仕上げ塗料(上塗り材)の1回目。規定の塗膜厚を確保するための中段。
8. 上塗り 仕上げ塗料の2回目。耐久性や美しい仕上がり、色合いを決定づける工程。
9. 付帯部塗装 雨樋、破風板、水切りなど、外壁以外の部位も保護し、建物の美観を整える。
10. 最終検査・清掃 塗り残しや不具合がないかを確認し、ご想像作成後、清掃してお引渡し。

 

上記の主要工程で外壁塗装が行われます。特に、3〜5の工程によって塗料の定着具合も変わってくるため、非常に重要な工程です。

 

1-3.品質低下の最大リスク:「工程内時間」の短縮

 

工期を極端に短縮する業者には注意が必要です。なぜなら、外壁塗装の耐久性と寿命を決定づける最重要ポイントが、「工程内時間(乾燥時間)」だからです。

 

塗料メーカーは、塗料の性能を最大限に発揮させるため、「次に塗るまでに最低限必要な乾燥時間(塗り重ね可能時間)」を定めています。

 

この乾燥時間を守らずに次の塗りを強行すると、塗膜が内部で乾ききらず、早期の剥がれ、膨れ、ひび割れなどの施工不良(手抜き工事)を招くリスクが高まります。

 

良質な外壁塗装とは、この乾燥時間を天候や気温に応じて確実に守ること。見積もりの比較時には、費用だけでなく、工程の中身と日数が適切に確保されているかを必ずチェックしましょう。

 

2.着工前準備:近隣挨拶・足場・養生・高圧洗浄

外壁塗装の仕上がり寿命の半分は、この「準備工程」で決まると言っても過言ではありません。特に、塗装の土台となる高圧洗浄と、品質を左右する養生の質が非常に重要です。

 

ここでは、着工前の必須準備と、ひたちなか市特有の環境下で注意すべき洗浄のポイントを解説します。

 

2-1. 近隣挨拶と施主様にご協力いただく事前準備

 

工事開始前の挨拶は、ご近所とのトラブルを未然に防ぎ、スムーズな工事を行うための最初のステップです。

 

【近隣挨拶の内容】

業者が行う挨拶では、主に以下の内容をお伝えします。

 

・工事期間(着工日・完了予定日):具体的な作業日を伝える

・作業時間:基本的に日中(例:午前8時〜午後5時)に行うこと

・騒音が発生する日:特に足場組立・解体日と高圧洗浄日

・飛散防止への配慮:塗料の匂いや水しぶきが飛ぶ可能性があること

 

トラブルを防ぐためにも、可能であれば業者と一緒にご自身でも挨拶に伺うことをおすすめします。施主様から誠意を示すことで、ご近所の方の理解を得やすくなります。

 

【施主様にご協力いただきたい事前準備】

工事が決まったら、足場組立前に以下の準備をお願いします。

 

・建物の周囲の片付け

・車の移動場所確保

・プロパンガス確認

 

外壁から1m以内にある植木鉢、物干し竿、室外機カバー、自転車、ゴミ箱など、作業の邪魔になるものは移動をお願いします。動かせない重いものは事前にご相談ください。

 

足場組立・解体時や、塗装作業中の塗料付着防止のため、車やバイクを敷地外の安全な場所に移動させるか、業者が用意する専用カバーの使用場所を確保します。

 

プロパンガスを使用している場合、足場を組むとボンベの交換ができなくなるケースがあります。事前にガス会社へ連絡し、交換が必要ないか確認しておきましょう。

 

2-2. 安全と品質の土台:仮設足場組立とメッシュシート

工事の初日に行うのが仮設足場(約半日)です。この費用は安易に削減すべきではありません。

 

・安全性と作業効率

・メッシュシートの役割

 

不安定な「足場なし工法」ではなく、安全な足場を組むことで、職人が安定した体勢で作業でき、ムラのない均一な塗装が可能になります。

 

足場全体を覆うメッシュシートは、塗料や洗浄水の飛散を防ぐとともに、資材の落下や万が一の転落を防ぐ安全ネットの役割を果たします。

 

足場設置後は家全体がシートで覆われます。防犯上の注意や、日中の明るさの変化について、業者と事前に確認しておきましょう。

 

2-3. 塗らない場所を守り、仕上がりを際立たせる「養生」

養生とは、窓、ドア、地面、植栽、エアコンの室外機など、塗料を付着させてはいけない箇所をビニールやテープで覆い隠す作業です。

 

養生の目的は、単に塗料の付着を防ぐだけではありません。外壁と窓枠・付帯物などの境目をまっすぐ綺麗に出すために必須の工程です。

 

ただ、養生期間中は、窓や玄関の一部が覆われるため、窓の開閉が制限されます。また、塗料の匂い対策として換気も制限されることを覚えておきましょう。

 

この養生を丁寧に行うかどうかが、塗装工事の仕上がりの美観と品質に直結します。

 

2-4. 寿命を伸ばす最重要工程:高圧洗浄とひたちなか市の注意点

養生が完了したら、業務用高圧洗浄機を用いて、外壁全体を水洗いします(約半日〜1日)。

 

【高圧洗浄の目的】

高圧洗浄は、単に汚れを落とすだけでなく、以下の目的で必須とされます。

 

①旧塗膜の剥離:劣化して剥がれかけている塗膜を取り除く。

 

②付着物の除去:藻、カビ、コケ、ホコリ、チョーキング(白亜化)した粉を徹底的に洗い流す。

 

③塗料の密着性向上:これらの汚れが残っていると、新しい塗料が外壁にしっかり密着せず、早期の剥がれの原因になるためです。

 

【ひたちなか市特有の注意点(塩害対策)】

 

ひたちなか市周辺の沿岸部は、海風による塩分付着が多い地域です。

 

塩分が外壁に残ったまま塗装をすると、塗膜の下で塩分が悪影響を及ぼし、早期の膨れや剥がれ、サビの原因となることがあります。そのため、この地域の外壁塗装では、高圧洗浄を特に丁寧に行い、塩分を洗い流すことが、塗膜の密着性を高めるための重要な鍵となります。

 

【洗浄後の「乾燥時間」の確保】

高圧洗浄後は、すぐに塗装を始めず、最低でも丸1日〜2日間の乾燥期間を設ける必要があります。

 

外壁の内部に水分が残った状態で塗装をしてしまうと、塗膜が完成した後、内部の水分が太陽熱で蒸発・膨張し、塗膜を押し上げてフクレ(気泡)が生じる原因となります。

 

この乾燥時間をしっかり確保することも、手抜きのない優良工事の条件です。

 

3.下地処理とシーリング:ひび割れ補修と“乾燥時間”の重要性

「塗る前に直す」

これが下地処理の鉄則です。

 

外壁塗装で最も重要なのは、色を塗る3回塗りではなく、その前段階の下地処理です。ひび割れや劣化したシーリングを放置したまま上から塗料を塗っても、すぐに不具合が再発し、塗装の寿命は大幅に短くなってしまいます。

 

ここでは、外壁の「病巣」を修復する下地処理と、品質を保つ上で欠かせない乾燥時間(工程内時間)の考え方を解説します。

 

3-1. 外壁の寿命を左右するシーリング(コーキング)補修

サイディング外壁のパネル間や、窓サッシ周りの「目地」に使われているシーリング材は、外壁材に代わって建物の動きや熱膨張を吸収し、雨水の浸入を防ぐ重要な役割を担っています。

 

このシーリング材は約7年〜10年で寿命を迎え、ひび割れや剥離、肉やせ(痩せ細り)が発生します。

 

 

補修方法 概要と判断基準
打ち替え 既存のシーリング材を完全に撤去してから新しいシーリング材を充填する。目地の劣化が激しい(ひび割れ、剥離)場合に必須。最も耐久性が高い。
増し打ち 既存のシーリング材の上から新しいシーリング材を重ねて充填する。目地の劣化が軽度な場合や、深さを確保したい場合に選択される。

 

シーリング補修を行う際は、必ずプライマー(接着剤)を塗布し、新しいシーリング材と下地の密着性を高めます。

 

この一手間を惜しむと、すぐに剥がれてしまうため、見積書に「プライマー処理」の項目があるか確認しましょう。

 

3-2. ひび割れ・サビを直す「素地調整」の工程

 

シーリング補修のほかにも、外壁材や付帯部の状態に合わせて様々な下地処理が行われます。

 

【クラック(ひび割れ)補修】

モルタル外壁などで発生するひび割れ(クラック)は、進行具合に応じて補修方法を変えます。

 

・ヘアークラック(髪の毛程度の細いひび)

・構造クラック(太いひび)

 

弾力性のある微弾性フィラーという下塗り材(粘度の高い塗料)で埋めながら塗装することで対応できる場合があります。

 

シーリング材やパテ、モルタルなどでひびを埋め、水の浸入を完全に防ぐ補修が必要です。

 

【ケレン作業(鉄部・金属部)】

 

雨樋や水切り、手すりなどの鉄部にサビが発生している場合は、塗装前にケレン作業を行います。

 

ケレンとは、ワイヤーブラシや電動工具を使って、浮いたサビや旧塗膜を削り落とす作業です。

 

サビを徹底的に除去しないと、上からいくら塗ってもすぐに再発し、塗膜が剥がれてしまいます。

 

【パテ埋め・フィラー処理】

 

小さな穴や凹凸、爆裂(ひびから水が浸入し、内部の鉄筋が膨張して外壁が剥がれる現象)の跡を、パテやフィラーで平らに均し、塗装面を滑らかにします。

 

この処理によって、塗装後の色ムラや液だれを防ぎ、美しい仕上がりへと導きます。

 

3-3. 品質を保証する鍵:「工程内時間」の厳守

 

下地処理で使われるシーリング材、パテ、そして下塗り材(フィラーなど)には、それぞれ乾燥時間(硬化時間)が定められています。

 

これを塗装業界では「工程内時間」と呼び、この時間を守ることは手抜きのない確実な施工の証です。

 

・シーリング材の硬化

・天候による順延

 

シーリング材は表面が乾いても内部はまだ硬化していません。硬化時間を守らずに塗装をすると、塗膜にひび割れが生じる「ブリード現象」や、内部の塗料が固まらない密着不良を引き起こします。

 

湿度が高い日や雨の日は、補修材や洗浄後の乾燥が進みません。プロの業者は、乾燥不足による品質低下を防ぐため、天候に応じて塗装作業を順延する判断を下します。

 

外壁塗装の工期が「7〜14日」と幅があるのは、この乾燥時間を天候によって調整するためです。適正な乾燥時間を守ることが、結果として10年後、20年後の外壁の耐久性を保証することになるのです。

 

4.塗装のメイン工程:下塗り→中塗り→上塗り/工法の違い

 

下地処理と乾燥が完了すれば、いよいよ塗料を塗るメイン工程に移ります。外壁塗装は、耐久性を確保するために3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)が基本です。この章では、各塗りの目的と、品質を左右する塗り方の基本、工法の違いを解説します。

 

4-1. 塗装の三層構造:下塗り・中塗り・上塗りの役割

 

「3回塗り」は同じ塗料を重ねているわけではなく、それぞれ異なる目的を持つ層を築くことで、塗膜の耐久性を最大限に引き出しています。

 

4-1-1. 下塗り:素地と塗料を密着させる「接着剤」

下塗りは色を付けるのが目的ではありません。外壁材(素地)と仕上げ塗料を強固に密着させるための、まさに接着剤のような役割を果たします。

 

外壁材の種類や劣化の程度に応じて、シーラー(吸い込み防止・密着力向上)、プライマー(金属などの密着性向上)、フィラー(ひび割れや凹凸を埋める)といった下塗り材から最適なものを選びます。

 

この選定を誤ると、中塗り・上塗りの塗料が十分に密着せず、早期剥離の原因となるため、非常に重要な工程です。

 

4-1-2. 中塗り:塗膜の厚みを確保する「仕上げの土台」

 

下塗りの乾燥後、いよいよお客様が選んだ色で塗っていきます。中塗りは、仕上げに使用する塗料を塗る1回目です。

 

規定の塗膜の厚みを確保し、耐久性を上げるための土台となります。この段階で、仕上がりに近い色合いになりますが、色ムラやローラーの跡が目立つ不完全な状態です。

 

4-1-3. 上塗り:美観と機能性を決定づける「最終仕上げ」

中塗りの乾燥時間を空けた後、同じ塗料を塗る2回目が上塗りです。

 

塗膜をさらに分厚くすることで、防水性、耐久性、耐候性といった塗料本来の性能を最大限に引き出します。また、見た目のツヤや色ムラのない美しい外観を完成させる最終工程です。

 

4-2. 品質を担保する「塗り方の基本」と「乾燥時間」の厳守

 

手抜きのない確実な施工を行うためには、以下の二点が不可欠です。

 

【規定塗布量と基本動作】

プロの職人は、塗料メーカーが定める規定塗布量(1㎡あたりに塗る量)を厳守しなければなりません。

塗料を均一に配る配り塗りや、下地の吸い込みを止めるための捨て塗りなど、塗膜の仕上がりと耐久性を左右する緻密な基本動作を行います。規定量より薄く塗ったり、塗る回数を減らしたりすることは、耐久年数を縮める手抜き工事に直結します。

 

【塗り重ね可能時間(工程内時間)の厳守】

下塗り、中塗り、上塗りの間には、必ず塗料メーカーが定める塗り重ね可能時間(乾燥時間)を確保しなければなりません。

この時間を守らないと、塗膜内部が乾燥しきらないまま次の塗料が覆いかぶさり、密着不良や剥がれにつながります。特に気温や湿度によって乾燥時間は大きく変わるため、職人はその日の天候を見て適切な時間を判断します。

 

工期が延びる場合も、この乾燥時間を守るためと理解してください。

 

4-3. 工法の違い:ローラー工法と吹き付け工法

 

外壁に塗料を塗る方法には、主に「ローラー工法」と「吹き付け工法」があります。

 

工法 特徴 仕上がりと工期
ローラー工法 ローラーや刷毛で塗料を塗り付ける。現在の主流工法。 塗料の飛散が少ないため、近隣への影響を抑えられる。塗膜が厚くつきやすく、耐久性を確保しやすい。工期は標準的。
吹き付け工法 スプレーガンで塗料を霧状にして吹き付ける。 複雑な模様出しや意匠性の高い仕上げが可能。ローラーでは再現できない独特の質感が出る。塗料の飛散対策と高い技術が必要。

 

ほとんどの一般住宅の塗り替えではローラー工法が採用されますが、既存の外壁の模様を活かしたい場合や、特殊な意匠性を持たせたい場合に吹き付け工法が用いられます。

 

見積書で工法を確認し、理想の仕上がりが可能か業者に相談しましょう。

 

5.付帯部はどこまで塗る?雨樋・破風・幕板ほか範囲の決め方

 

外壁塗装で最もトラブルの原因になりやすいのが、「どこまで塗装範囲に含まれるのか」という認識のズレです。特に外壁や屋根に付属する付帯部の扱いについて、契約前に明確にしておく必要があります。

 

この章では、外壁塗装と一緒に塗るべき付帯部の範囲を整理し、美しい仕上がりと耐久性を両立させるためのポイントを解説します。

 

5-1. 付帯部とは?なぜ外壁と同時に塗るべきなのか

付帯部とは、外壁や屋根に付属している細かいパーツ(雨樋、破風板、軒天など)の総称です。これらは建物を雨風から守る重要な役割を担っており、外壁と同様に紫外線や風雨で劣化します。

 

付帯部の名称 役割と素材の例
雨樋 屋根の雨水を地上へ排水する。塩化ビニル製、金属製。
破風板 屋根の側面(切妻側)を隠し、風雨の吹き込みを防ぐ。木材、ケイカル板。
鼻隠し 雨樋が取り付けられている屋根の先端部分。木材、ケイカル板。
軒天 屋根の突き出し部分の裏側の天井。木材、ケイカル板。
幕板・帯板 1階と2階の外壁色の境界などに取り付ける化粧板。木材、窯業系など。
雨戸・シャッターボックス 窓を保護する戸や収納箱。金属(スチール)製。
水切り 外壁と基礎の境目に取り付けられ、雨水を排出する。金属製。

 

付帯部を外壁と一緒に塗装すべき理由は3つあります。

 

1つ目は耐久性の向上。外壁と同様に塗装で保護膜を作ることで、木材の腐食や金属のサビを防ぎ、付帯部自体の寿命を延ばせます。

 

2つ目は、美観の統一。外壁だけが新しくなると、付帯部の色あせや汚れが際立ち、家全体の見た目のバランスが悪くなります。

 

3つ目は、コストの節約。付帯部の多くは高所にあるため、別の機会に塗装すると再度足場代が発生します。外壁塗装で足場が立っている間にまとめて行うのが最も効率的です。

 

以上のことから、外壁塗装をする際は少し費用がかかっても付帯部も一緒に塗装を行いましょう。

 

5-2. 素材別!「塗装すべき箇所」と「塗装しない箇所」

 

付帯部を塗装する際は、外壁とは素材が異なるため、素材に適した下地処理と塗料の選定が重要です。また、塗装しないほうが良い素材もあります。

 

【塗装すべき付帯部とその下地作り】

付帯部の素材 必要な下地処理 塗料の選択
木部(破風板、軒天など) 腐食補修、古い塗膜の除去(ケレン)。 木材専用プライマー(下塗り)+耐候性の高い上塗り材。
金属部(雨戸、水切り、シャッターボックス) サビの徹底除去(ケレン作業)。 防錆力の高い錆止め塗料(下塗り)+上塗り材。
塩ビ・プラスチック(雨戸など) 表面の目荒らし(ケレン)。 専用プライマー(下塗り)+上塗り材。

 

【塗装しない(できない)箇所】

塗装しない・できない箇所には以下のようなものがあります。

 

・アルミ製の窓枠・サッシ、手すり:塗料が密着しにくく、剥がれやすいため。

・シャッターの可動部分(スラット):塗装すると巻き上げた際に塗膜同士が貼り付き、開閉不良の原因となるため。

・ベランダの床面:これは塗装ではなく、防水工事(防水トップコートやFRP防水など)が必要です。

 

5-3. トラブルを防ぐカラー計画と見積書のチェックポイント

打ち合わせで納得して選んだ色でも、実際に塗装された外観を見ると「思っていたのと違った」とトラブルになることがあります。また、見積もりでも言った・言わないでトラブルになるケースも多いです。

 

ここでは、トラブルを防ぐカラー計画と見積もりのチェックポイントを解説します。

 

5-3-1.付帯部のカラー計画

 

付帯部の色選びは、家全体の印象を大きく左右します。

 

例えば、外壁の色と同系色を選ぶと、家全体にまとまりが出ます。また、アクセントカラー選びも重要です。外壁色とは対照的なダークカラー(黒や濃い茶など)を選ぶと、窓枠や雨樋が引き締まり、家全体のデザインがシャープに見えます。

 

一般的に、使用する色は3~4色以内に抑えると、統一感のある美しい仕上がりになります。業者にカラーシミュレーションを依頼し、サッシの色とのバランスも確認しましょう。

 

5-3-2.見積書で確認すべき項目(トラブル防止策)

トラブルを避けるため、見積書で「付帯部」の記載が曖昧でないか、以下の点を必ずチェックしてください。

 

・「一式」の具体的な内訳

・塗回数と塗料名

・数量の確認

 

「付帯部塗装一式」と記載されている場合は、雨樋、破風板、軒天、幕板など、どの部位が含まれているかを業者に確認し、書面に明記してもらいましょう。また、付帯部(特に木部・金属部)も、下塗り(錆止めなど)を含めた塗回数と使用する塗料の名称が明記されているか確認してください。さらに、雨樋は「m数」、破風板は「m数」、シャッターボックスは「枚/箇所」など、数量と単価が記載されていると、作業範囲が明確になり、適正価格であるか判断しやすくなります。

 

「どこまで塗るか」を契約前に明確にすることで、「あの部分は塗られていなかった」という施工後の後悔を未然に防ぎ、安心して工事を進めることができます。

 

6.工期に影響する要因:天候・季節・塩害エリアの注意点

 

外壁塗装の工期(標準7〜14日)は、天候や気温、湿度といった自然条件に大きく左右されます。特に、海の近くに位置するひたちなか市では、沿岸部特有の環境要因にも配慮が必要です。

 

ここでは、品質を落とさずに工事を進めるための天候判断と、ひたちなか市にお住まいの方が知っておくべき塩害対策のポイントを解説します。

 

6-1.塗装の品質を脅かす3つの天候条件

プロの業者は、塗料メーカーが定める塗料の仕様書に従い、以下の悪条件では塗装作業を順延(中断)します。無理な強行は、塗膜の密着不良や早期剥離といった施工不良の直接的な原因となるためです。

 

悪条件 塗装を避ける理由 塗装が不可能な基準(目安)
雨天・降雪 塗料が流れ落ちたり、乾燥が妨げられたりするため。 降雨・降雪時、およびその直後。
低温 塗料の硬化不良(乾ききらない)を引き起こし、耐久性が低下するため。 気温が5℃未満の時(特に朝晩)。
高湿度 塗料が水分を吸い込み、乾燥が遅延したり、ツヤや仕上がりに影響が出たりするため。 湿度が85%以上の時。

 

特に冬場は朝露や霜が発生することもあり、塗装面に水分が付着している場合は、その水分が乾ききるまで作業を待つ必要があります。

 

6-2. 季節別の工期における留意点

外壁塗装は一年中可能ですが、季節の特性によってメリットとデメリットがあります。

季節 特徴とメリット デメリットと対策
春・秋(ベストシーズン) 気温が安定し、湿度が低く、塗料の乾燥に適している。 繁忙期のため、予約が取りにくい場合がある。秋は台風に注意が必要。
気温が高いため、塗料の乾燥が速く作業効率が良い。 夕立などで急な作業中断がある。猛暑日は職人の安全配慮のため作業中断や時間調整が必要。
湿度が低く、塗料が密着しやすい。 低温で塗装できない時間帯(朝晩)が多い。工期が長くなる傾向がある。霜や露に注意。

 

どの季節を選ぶにしても、優良業者は天候による工期の遅れを考慮した余裕のある工程表を作成し、変更がある際はすぐに施主へ連絡・再調整を行います。

 

6-3. ひたちなか市特有の注意点:塩害対策を徹底する

ひたちなか市のような沿岸部・塩害地域では、通常の塗装よりも一層慎重な準備と塗料選定が求められます。塩分はサビや塗膜の早期剥離の主要因となるためです。

 

6-3-1. 高圧洗浄と乾燥を徹底する

工事の最初の工程である高圧洗浄は、通常の汚れだけでなく、外壁や付帯部に付着した塩分(塩害物質)を洗い流すことが最大の目的になります。

洗浄が不十分だと、塩分が塗膜の下に残り、数年後に塗膜の膨れや剥離を引き起こします。

そのため、洗浄後は特に十分な乾燥時間を確保することが不可欠です。

 

6-3-2. 下塗り材の選定と耐久性の高い塗料の採用

金属部分(雨樋の金具、水切りなど)には、塩害に特化した防食性の高い錆止め塗料を下塗りに使用することが推奨されます。

また、仕上げ塗料には、フッ素塗料や無機塗料など、紫外線や塩分による劣化に強い高耐久グレードを選ぶことで、一般地域よりも早い劣化サイクル(5〜7年程度が目安)に対応し、住宅を長く保護できます。

 

6-3-3. 順延時の「生活スケジュール」への配慮

天候不順で工期が延びる際、お客様の生活への影響を最小限にするため、洗濯物や車の使用などの生活予定を事前に業者に伝え、工程を再調整することが大切です。

 

特に足場解体日が延期になる場合は、ご近隣への再挨拶や日程変更の連絡も業者側で責任をもって行うことが、プロタイムズひたち東海店を含む地元業者の標準対応となります。

 

7.見積書で工程を見抜く/地元業者選びの要点と当店の標準対応

 

外壁塗装で最も不安を感じる「費用」と「業者選び」。最終的に工事の品質と価格の適正さを判断するには、見積書が唯一の重要な資料となります。

 

この章では、「良い見積もり」の読み方と、地元ひたちなか市で信頼できる業者を選ぶ際の要点、そしてプロタイムズひたち東海店の標準対応についてご紹介します。

 

7-1. 良い見積もりは「工程」が見える:チェックすべき基本項目

 

適正な価格で手抜きのない塗装工事を行う業者の見積もりは、価格の安さではなく、工事の工程が詳細に記載されているかどうかが鍵となります。曖昧な「一式」表記に騙されず、以下の基本項目をチェックしましょう。

 

【見積書の基本チェックポイント】

チェック項目 見抜けること なぜ重要か
数量(面積・m数) 外壁の塗装面積(m2)やコーキングの長さ(m)が詳細に記載されているか。 数量が不明確だと、手抜きや追請求のリスクが高まります。
塗料のメーカー・品名 使用する下塗り材、中塗り・上塗り材の具体的な製品名が記載されているか。 塗料のグレード(耐久年数)を比較し、低グレード品へのすり替えを防げます。
塗回数 「下塗り1回、中塗り1回、上塗り1回」の計3回塗りが明記されているか。 塗膜の耐久性を確保する3回塗りの遵守を確認します。
塗装仕様書(工程や時間) 塗り重ね乾燥時間(工程内時間)など、各種の規定が書面に記載されているか。 乾燥時間を守らない手抜き工事(早期塗膜不良の原因)を見抜く上で最も重要です。

 

特に、「塗装仕様書」や「工程表」が添付されている業者は、使用する塗料の規定塗布量や乾燥時間を守る意識が高く、信頼できる目安となります。

 

7-2. 賢い相見積もりの手順と「工程」に注目した質問例

 

相見積もりは、価格の比較のためだけでなく、業者の質と提案内容を比較するために行うべきです。

 

【相見積もりで聞くべき質問(価格より工程に注目)】

①「高圧洗浄後、何日間乾燥させますか?」

→ 翌日に塗装開始など、乾燥時間が不十分な場合は注意が必要です。

 

②「この塗料のメーカー規定の塗り重ね時間は何時間ですか?」

→ 塗料メーカーの規定を把握していない業者、または曖昧に答える業者は信頼性に欠けます。

 

③「下地処理(シーリング・ひび割れ補修)はどこまでやってもらえますか?」

→ 補修箇所が「一式」ではなく、打ち替えか増し打ちかなど具体的な作業内容と数量を確認しましょう。

 

なお、総額が安すぎる見積もりは、工程の省略(3回塗りが2回など)や、下地処理の不備、または規定塗布量を守らない塗料の薄め塗りなど、「手抜き」が潜んでいる可能性が高いです。

 

総額ではなく、各工程の単価と内容を比較しましょう。

 

【プロタイムズひたち東海店の標準対応】

対応内容 お客様のメリット
工程表の事前提示と共有 洗濯日や車の移動が必要な日など、ご家族の生活スケジュール調整をスムーズに行えます。
進捗状況の連絡体制 天候による順延や、当日の作業内容を毎日ご報告。施主様不在時でも安心して任せられます。
施工写真による報告 足場解体後には見えなくなる下地処理や下塗りの工程を、写真で詳細にご報告し、手抜きがないことを証明します。
生活への配慮の徹底 洗車工場の養生、駐車スペースの確保、騒音配慮など、ご近所様に配慮でき、施主様の生活への影響を最小限に抑えます。

 

お客様に安心して工事期間を過ごしていただくため、当店では以下の標準対応を徹底しています。

 

外壁塗装は、家を守るための資産価値を左右する投資です。最終章で得た知識を武器に、見積書の中身をしっかり見抜いて、信頼できる地元業者に依頼してください。

 

8.まとめ

プロタイムズひたち東海店では、あなたの建物の劣化状況を詳細に診断し、ひたちなか市の気候に最適な塗装仕様を明記した「診断報告書」と「工程表」を無料で作成・ご提示いたします。

 

強引な営業は一切行いません。まずは、専門家による正確な診断で、ご自宅の現状を把握することから始めませんか?

 

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