【ひたちなか市】屋根の葺き替えが必要なタイミングとは? 費用相場と長持ちする屋根材も解説

スタッフブログをご覧いただきありがとうございます。
屋根、外壁塗装工事🏠専門店のプロタイムズひたち東海店(株式会社 大成彩工)です。
「築20年以上が経過し、雨漏りや屋根の老朽化が気になっているけれど、どんな修繕方法があるのかわからない…」
そんなお悩みをお持ちの方はいませんか。
屋根の劣化が深刻な場合、単なる塗装や表面的な補修では解決できず、「葺き替え(ふきかえ)」という根本的なリフォームが必要になります。
葺き替えは、屋根材だけでなく下地の腐食まで完全に解決し、お家の寿命をリセットできる最善の方法です。
この記事では、屋根リフォームの専門家として、以下の疑問を徹底的に解説します。
- 「塗装・カバー工法・葺き替え」の決定的な違いとは?
- 葺き替えが必要なサインとは?
- 葺き替え費用相場と長持ちする屋根材とは?
屋根リフォームをお考えの方はぜひ参考にしてください。
「塗装」「カバー」「葺き替え」の違いを正しく理解しよう

屋根の葺き替え工事は、屋根材と下地をすべて新しく交換し、お家の寿命を“リセット”できる最も根本的なリフォーム方法です。
ひたちなか市でも、築20年以上の住宅では、塗装やカバー工法では対応できない劣化が進行しているケースが増えています。
とはいえ、「塗装とカバー工法、葺き替えって何が違うの?」
と疑問に思う方も多いでしょう。
屋根リフォームには、主に「塗装」「カバー工法」「葺き替え」の3つの方法があり、劣化状況によって最適な工法が異なります。
それぞれの工法の違いを正しく理解しておきましょう。
屋根リフォーム3つの工法の違い
屋根リフォームの工法は、工事内容、費用、耐久性において明確な違いがあります。
▲屋根塗装
▲カバー工法 (重ね葺き)

▲葺き替え
| 工法 | 工事内容の概要 | メリット・デメリット |
| 屋根塗装
|
既存の屋根材の表面に塗料を塗り重ねる。 | 費用が最も安価で工期も短い。
ただし、下地が劣化している場合は不可。防水性と美観の回復が目的。 |
| カバー工法 (重ね葺き)
|
既存の屋根材を撤去せず、上から新しい屋根材と防水シートを重ねて葺く。 | 既存屋根の撤去費用(廃材処分費)がかからず、工期が短い。
ただし、対応できない屋根材もある。 |
| 葺き替え
|
既存の屋根材・下地をすべて撤去し、新しい屋根を新設する。 | 屋根の寿命がリセットされ、耐久性が最も向上する。下地の交換を行なうため、雨漏りの再発リスクを根本的に防止できる。
費用と工期は3つの工法の中で最もかかる。 |
費用・工期・耐久性から見る各工法の違い
屋根リフォームは高額な工事であるため、長期的な視点でのコストパフォーマンスを意識することが大切です。
| 工法 | 費用の目安(屋根面積による) | 工期の目安 | 耐久性(リセット後) |
| 屋根塗装
|
25万円〜 | 10~14日程度 | 塗料の耐用年数に依存(7~20年) |
| カバー工法 (重ね葺き)
|
50万〜150万円 | 4~7日程度 | 新しい屋根材の耐用年数(20~30年) |
| 葺き替え
|
70万円〜 | 7~10日程度 | 新しい屋根材の耐用年数(30~50年) |
※費用はあくまで目安です。屋根の形状、選ぶ屋根材、塗装面積によって大きく変動します。
ここで紹介した3つの工法には、それぞれ適した劣化レベルがあります。
特に、下地の損傷や雨漏りが進行している場合には「葺き替え」こそが根本的な解決策となります。
次の章では、その具体的な症状と判断基準を詳しく解説します。
塗装やカバーでは直せない? 葺き替えが必要な症状と判断基準

葺き替えは、3つの工法の中で最も大規模な工事ですが、塗装やカバー工法では対応できないような、屋根の構造部分まで修復できるのが大きな特長です。
ただし、屋根の劣化が進むと、「塗装で十分なのか」「カバー工法で済むのか」「それとも葺き替えが必要なのか」という判断が難しくなります。
ここでは、塗装やカバーでは直せないような深刻な症状と、葺き替えを検討すべき判断基準をわかりやすく解説します。
下地の腐食
雨漏りが長期間続くと、屋根材の下にある防水シートが劣化し、最終的には野地板(のじいた:下地材)まで水分が浸透して腐ってしまいます。
この状態では、上から新しい屋根材を重ねるカバー工法は不可能で、下地を含めて一新できる葺き替え工事が唯一の解決方法となります。
下地の腐食を放置すると、屋根全体の強度が落ち、地震時などに建物を支えきれなくなる危険があります。
屋根材の割れ・反り・変形
スレートや瓦の割れ、反り、剥がれが広範囲に及ぶ場合も葺き替えが適しています。
部分補修では一時的に見た目を直せても、脆くなった他の部分から再び劣化が進行してしまうため、根本解決にはならないからです。
特に築20年以上経過している屋根は、素材そのものが寿命を迎えていることが多く、屋根全体を一新する葺き替えが推奨されます。
雨漏りの多発・天井のシミ
雨漏りが一か所だけでなく複数の場所で発生していたり、天井や壁にシミが広がっていたりする場合は、すでに屋根の防水機能が失われています。
下地や構造材まで水が達している可能性が高く、葺き替えによって下地から修繕し直す必要があります。
屋根のたわみ・歪み
屋根全体が波打っていたり、一部が沈み込んでいるように見える場合は、下地や構造部分の木材が腐食・変形している可能性があります。
この状態を放置すると、屋根の崩落や雨漏りの再発リスクが高まるため、早急な葺き替え対応が必要です。
既存屋根材にアスベストが含まれている場合
過去に製造されたスレートの中には、アスベスト(石綿)が含まれているものがあります。
カバー工法では、アスベストをそのまま残すことになるため、将来、解体や処分時に高額な処理費が発生します。
そのため、葺き替えによってアスベストを含む屋根材を適切に撤去・処分する選択をするケースもあります。
耐震性向上のための軽量化
現在お使いの屋根材が重い瓦屋根などの場合、軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板などへ葺き替えることで、建物にかかる負荷を軽減することができます。
「屋根を軽くして地震に強い家にしたい」という目的でも、葺き替えは非常に有効です。
築年数と内部劣化の関係性:築20〜30年が目安
屋根材の種類によって耐用年数は異なりますが、一般的に築20〜30年が経過すると、表面の塗膜(とまく:屋根材を保護している塗料の膜)だけでなく、屋根材や防水シートも寿命を迎えます。
この時期に塗装メンテナンスを怠っていると、目に見えないところで劣化が進行している可能性が高いため、「築20年を超えている」「一度も点検して下地まで確認したことがない」という場合は、専門家の診断を受けることをおすすめします。
屋根葺き替えの費用相場と補助金・助成制度

葺き替え工事は大規模なリフォームであるため、「費用が高額になるのではないか」という不安を感じる読者の方は多いでしょう。
しかし、費用相場を知り、利用できる制度を把握しておくことで、安心して検討を進めることができます。
費用相場と長持ちする屋根材の選び方
屋根の葺き替え費用は、既存屋根の撤去費用や下地の劣化状況、選ぶ屋根材によって大きく変動します。
一般的な延べ床面積30坪(屋根面積約80〜100㎡)の住宅を想定した場合の費用目安は以下のとおりです。
▲ガルバリウム鋼板

▲化粧スレート

▲瓦屋根
| 屋根材 | 費用相場(30坪目安) | 主な特徴 |
| ガルバリウム鋼板 | 約120万〜200万円 | 軽量で耐震性に優れる。耐久性が高い。 |
| 化粧スレート | 約100万〜140万円 | 軽量でコストを抑えやすい。デザインが豊富。 |
| 瓦屋根(陶器瓦など) | 約120万〜250万円 | 高耐久・高耐候性。重さがあるため耐震性の確認が必要。 |
※費用には、足場代、既存屋根材の撤去・処分費、新しい屋根材・下地材の費用、工事費が含まれます。
葺き替えの最大のメリットは、屋根材を自由に選べることです。特に耐久性と耐震性を重視して屋根材を選びましょう。
| 屋根材 | 耐久性・耐震性 |
| 金属屋根(ガルバリウム鋼板など) | 軽量で地震に強く、耐久性・耐食性が高い。現代の葺き替えで最も選ばれている屋根材です。 |
| スレート屋根 | コストが安く、デザイン性が高い。ただし、金属屋根に比べると耐久性・耐候性で劣るものもあります。 |
| 瓦屋根(陶器瓦など) | 耐用年数が50年以上と非常に長く、メンテナンス回数を抑えられる。ただし、重さがあるため耐震補強が必要な場合があります。 |
初期費用が多少高くても、耐久性が高く軽量な金属屋根を選ぶことで、長期的にはメンテナンス費用が抑えられます。
さらに、建物の耐震性も向上するため、結果的にコストパフォーマンスが高くなるケースが多いです。
費用負担を軽減する補助金・助成制度を活用
屋根の葺き替え工事は、工事内容によっては国や自治体が実施する補助金・助成制度を利用できる可能性があります。
屋根の葺き替えで補助金が適用される主なケースを3つご紹介します。
なお、補助金制度は年度や予算によって利用条件が大きく異なります。まずは補助金情報に詳しい地域の施工会社に相談し、申請をサポートしてもらうことをおすすめします。
耐震性能の改善
耐震性能の改善を目的とした葺き替え工事は、自治体の耐震改修補助金の対象になる可能性があります。
特に、重い瓦屋根から軽量なガルバリウム鋼板などへ変更する「屋根の軽量化」は、建物の耐震性を向上させる工事として有効です。
省エネ・断熱性能の向上
住宅の省エネ化を目的とした国の補助金の対象となる場合があります。
例えば、断熱材一体型の屋根材を使用したり、高性能な断熱改修を同時に行なう場合は、補助金の対象となる可能性が高いため確認しておきましょう。
アスベストの除去
既存のスレート屋根材にアスベストが含まれていた場合、アスベスト除去の費用に対して、自治体が助成金を設けている場合があります。
見積もりを比較する際の注意点:「一式」表記に注意
葺き替え工事の見積もりを比較する際は、価格の総額だけでなく、内訳を必ず確認してください。
| 注意すべき項目 | 確認ポイント |
| 「一式」表記 | 「屋根工事一式」など、詳細な内訳がない見積もりは注意が必要です。
屋根材の種類、使用量、撤去費、下地補修費などが明確に分けて記載されているか確認しましょう。 |
| 廃材処理費 | 既存の屋根材を処分する費用は高額になりがちです。
撤去費用と廃材処分費が適正な価格で計上されているか確認しましょう。 |
| 保証内容 | 施工後の保証期間、保証内容(工事保証、製品保証)が明確に記載されているか確認し、安価な代わりに保証がない会社を避けましょう。 |
当店では、お客様が安心して検討できるよう、一つひとつの項目を詳細に記載した報告書と見積もりを提出し、ご納得いくまで丁寧にご説明いたします。
後悔しない屋根の葺き替えは“正しい診断”から
屋根の葺き替えは、費用や工期がかかる大規模なリフォームですが、雨漏りや下地の腐食といった深刻な問題を根本から解決し、お家の寿命を大幅に延ばすための最善の方法です。
しかし「本当に葺き替えが必要なのか」「カバー工法で十分なのか」と迷う方も多いでしょう。
そこで重要になるのが、正確な診断と根拠のある提案です。
プロタイムズひたち東海店(株式会社 大成彩工)では、「お家の健康診断」として、屋根の無料診断を実施しています。
【診断でわかること】
- 外装劣化診断士による劣化の確認: 屋根材のひび割れや瓦のズレ、棟板金(むねばんきん)の浮きなどを細かくチェックします。
- 内部劣化の可能性の診断: 雨漏り跡や屋根のたわみなどから、下地や構造材に水が浸入している可能性を専門的に診断します。
- 写真付き劣化診断報告書の提出: 屋根の状態を写真付きの報告書で明確にし、客観的に家の状態を理解できるようにご説明します。
葺き替えを成功させるカギは、「ご自宅の劣化状態に合った最適な提案」を受けることです。見た目や自己判断、安価な提案に惑わされず、まずは専門家の診断で屋根の状態を正確に把握しましょう。
不安を解消し、納得してリフォームを進めるために。
まずは当店の無料相談で、あなたのお家の状態を詳しく確認しましょう。
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